# 文系出身じゃない私が、五島を舞台に国際ミステリーを書いている理由
## ①書けない自分がいた
正直に言います。私は文系の学校を出ていません。デザイン科の出身で、ずっとファッション業界で働いてきました。
「小説なんて、ちゃんと文学を学んだ人が書くものだ」――そう思い込んでいた時期が、私にもありました。
つい2日前も、「書きたいのに、書けない」という気持ちと向き合っていました。頭の中にはたくさんの物語があるのに、それを形にする自信がなかなか持てない。もし今この記事を読んでくださっているあなたが、同じような壁の前に立っているなら、この続きを読んでみてください。
## ②私にあった「書く力」の正体
文系の勉強はしてこなかった私ですが、振り返ってみると、実は「物語を書く力」につながる経験を、知らないうちに積み重ねてきていました。
デザイン科で学び、その後はファッション業界でバイヤーやMD(マーチャンダイザー)として、3年先の数字計画と「売れるもの」と、「魅力ある売り場」の商品構成を計画してました。
この仕事は、全体像を先に描いてから、細部を作り込んでいく仕事です。予算があって、予算をアイテム別に振り分けて、それぞれのアイテムのメーカーから仕入れを行う。
予算と商品構成を計画して、メーカーから商品を仕入れる。メーカーに市場が求めるものを作っていない時は別注をする。ワンシーズンの売り上げと商品構成をシーズンが始まる3年前計画されメーカーと打ち合わせをして進める。市場の動きで軌道修正を重ね、売り場の展開をイメージしながら色目が暗いと明るめの色を集めるためメーカーを探す。
実はこれ、長編小説の構成そのものなんです。
さらに、物語の作り方をきちんと学びたくてシナリオ学習にも取り組みました。加えて、お花の先生や日本語学校講師の資格も取得し、「学び続けること」「人に伝えること」を仕事にもしてきました。
文系の専門教育を受けていなくても、これまでの経験の中に、小説を書くために必要な力はちゃんとあったんです。
## ③今、実際に書いている物語『盈進に死す!』
今、私は故郷である長崎県・五島列島を舞台にした、初めての長編ミステリー小説を書いています。第16章まで進みました。
五島は周りを海に囲まれた島。だからこそ、よそ者が来ればすぐにわかります。逃げ場のない孤島という舞台は、ミステリーにとって最高の条件です。そこに、島ならではの一致団結、同級生たちとの絆が加わります。
物語の核心にあるのは、主人公が幼い頃にイギリスで巻き込まれたある事件の記憶。その記憶は、両親たちによって隠されていました。
現在、当時その場に居合わせた4人のボディーガード(日本人、インド人、アメリカ人、イギリス人)や、無関係に見えた旅人までもが、次々と事件に巻き込まれていきます。すべての糸をたどっていくと、幼い頃、お稽古事の場で起きた、インドの大富豪の息子を狙った誘拐未遂事件にたどり着くのです。
――ここまで考えて、初めて長編小説として書き進めることができています。特別な学歴がなくても、ここまで組み立てられるんだ、ということを知ってもらえたら嬉しいです。
## ④今の小さな実績
完璧な準備なんて、なくてよかったんです。少しずつ書き進めてきた結果、今こうなっています。7年かけてパソコンの基礎を学びWord Pressでサイト『ゴシップ人生霞を食べて荒波航海日誌』をカスタマイズして運営。
– 小説は現在、第16章まで連載中
– noteでは第5章まで公開し、フォロワー250人
– Xでは3170人の方にフォローしていただいています
大きな一歩じゃなくても、続けていれば、ちゃんと数字はついてきます。
## ⑤書けないあなたへ
文系じゃなくてもいい。特別な学びがなくてもいい。これまでの人生で積み重ねてきたことは、必ずどこかで物語を書く力につながっています。
少しずつでいいんです。私も、そうやってここまで来ました。

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