第14章真犯人探し
居間では警察の調査が始まる。
渡辺をはじめ3人がそれぞれ別れて聞き取り調査が始まって行く。
行動を常に共にし、24時間記録をとっているプロのボディーガード集団はすぐに容疑は晴れた。
『橋本さんが見つかった!』と、連絡も入り警察の皆さんは安堵した。
橋本さんは黒瀬から富江に行く途中の道の脇で倒れているのが見つかり、福江の病院に搬送され集中治療室に移された。熱中症で瀕死の状態と情報が入った。
これから何が起きたか?事件と事故の調査がこれから始まるだろう。
我が家での事情聴取は一旦終わり、引き続きの協力を頼まれた。
『我々は英語が話せんから皆さんの協力は助かります。海外からの旅行者や移住してくる人、長期滞在者が増えてきました。フランス語や6ヶ国語話せると聞いて驚きですよ。』と、若い刑事さん二人は外見と違い腰が低かった。
刑事さん二人は身長高く今時の髪型とファッションで、鋭い目つきで刑事さん特有の第一印象で怖いタイプ。
バイクに乗っている富江交番の顔馴染みの警察官は笑顔を自然に出す地域密着型タイプ。
警察の皆さんは調査に言葉の壁で悪戦苦闘している。
渡辺さんはアジアの言葉にも精通していて、情報収集も兼ねて協力にやる気満々。
頼もしい助っ人登場で喜んでいるのでしょう。
ひとまず安心して全員で昼食を取る事にした。
台所では女性陣が魚の出汁で素麺と卵料理と魚のあら炊きとおにぎりが用意していた。
居間に長いテーブルが出されみんなで食べる用意をした。母は冷たいビールを小屋から持ってきて、先に一人缶のままグイグイとみんなを驚かす。
昼間から飲むことは滅多に無い、ひとまずおばさんが見つかりホッとして呑みたかったんだろう。
祖母は両手で抱えて、手作りの梅酒と林檎酒と白ワインを持ってきた。
『車に乗らない人だけ飲んでね。飲酒はダメよ!』と、言って母娘で飲み始めた。
『スイカが冷えているから食べたかったら井戸から持って来てね。』と、母は祖母と梅酒を飲みながらみんなに言った。疲れ切ってる様子が見えて、よっちゃんが気を遣って、『おばさん!今年初めてのスイカだから嬉しい。みんなで食べる!』と、喜んで答えた。
冷たい素麺を魚の出汁で食べるのは黒瀬の食べ方。あたたかい出汁でも良い、冬は暖かい出汁でいただく。
薄口醤油と塩だけで味付けをする。新鮮な魚の骨頭からの出汁が格別に美味しい。
厚焼き卵とお漬物があれば満腹になる。
サムが、珍しく話し出した。
『俺に似た外人さん!と、言ってたね。俺に似たハンサムってことかな?』と、言って場を和ませた。
『最近旅行者が多くなってきているから、印象は外人さんは髪の色や身長だもんね。』と、りえが続くと!
『でも?黒瀬に立ち寄る旅行者は滅多にいないよ。立ち寄るとか珍しいよ!ここは何も無いから?』と、よっちゃんは首を傾げながら言った。
『富江にも来んよ!珍しいよ、目立つから誰か見てるかも。』と、早苗ちゃんも続く。『来たらわかるよね!でも、車で通り過ぎるだけならわからんね。』ゆうこが頷きながら続く。
『じゃ?俺たちのことは噂になっているのかな?』と、リーグがおどけて参加して言う。
『リーグさん、噂は広まってますよ。真央のとこにハンサムな外人さんとイケメンが泊まってると!みんな会いたいと評判になってますよ。』と、りえが明るく笑ってしまう。
『そうそう!知れ渡ってるね。』と、月ちゃんがうなづく。
『だから、私たち後半組は参加したんですよ!』と、ゆうこが白状するように話す。
『僕も入ってる?』と、目が大きく吸い込まれそうなハンサムのイシャーは話の輪に加わる。
『こいつは寝てばかり!』と、サムがイタズラしながら言うと、
『時差の影響で寝てなくて!』と、スマなさそうに話す。彼は超がつくほど紳士で優しい。話し方も紳士的で、彼が話すと女性陣はうっとり!おまけに嫌味がない。
つまり、イシャーはカッコいい!の一言。仕草や振る舞いが絵になるカッコ良さ。服のセンスも良く、全てが完璧で見た事がない美しさを秘めている。
私はイシャーのファンになっていた。彼はきっと住む世界が違うんだ!ここが五島だからか余計に考えてしまう私がいた。
皆そこそこ収入がある仕事についているせいか紳士的な振る舞いがいたに付いている。
だが?特殊部隊で鍛えた経験があるので、格闘にたけているのでしょう。
イシャーは夜起きて様子を伺っていた。
彼は防犯カメラをパソコンに繋げて監視をするプロで、特殊なカメラなど持ち込んで監視をしている。小型ドローンは勿論、機材を持ち込み準備をしている。
私たちに説明はしないが父へ連絡をとり報告しているようだ。
『今!黒瀬で何が起きているか調査しょう。何から始めるか作戦を考えなきゃね。みんなの意見を出して!』と、よっちゃんがみんなを集めて見回しながら話す。
『冷静になって考えよう。私達にできることは何か?短期戦なのか?長期戦になるか?仕事しながら出来ることで、男子にも協力してもらうために、無理の無い出来る事リスト!から始めるのが良いと思う。』と、りえは作戦の頭脳部門。
『まず、みんな疲れてるでしょう。家に帰って今夜ひとまず寝よう!それからでも遅く無いよ。ここにはプロもいるし。みんなに迷惑をかけたく無いから。無理しないで!おうちの人も心配しているよ。ひとまず帰ってね。』と、遮るように真央がみんなに言った。
その時、母の甲高い声が響いた。
『きゃー!』
声のする畑に行くと、祖父とヤマトが倒れていた。
それを見た女子は一斉に、『きゃーっ』と甲高く叫んだ。
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