盈進に死す!//第12章過去が動き出す

第12章過去が動き出す

飲みすぎたさなえは枕元にある水差しをとった。『水を飲む人!』と、まだ寝ているみんなに言う。

『今何時?まだ寝たい!』と、まりあが一番に返事をした。

そこにまおの祖母がコーヒーとおにぎりとサンドイッチを運んできた。

『昨夜は遅かったからまだ寝てていいよ!そこのティフアールでお湯を沸かしてハーブを入れて!ばあちゃんは畑にいっけん!』と言って、テーブルに置いた。

その時玄関で騒がしい物音が!誰かが来ている。

『なんか騒がしいね?どら、いてくうて!』と、祖母はさなえちゃんに安心するように優しく言った。

騒がしさにみんなが起き出した。

『何かあった?』と、よしきが飛び起きた。ちょっと寝ぼけてみんなの様子を見る。

『居間に行ってくる!』と言って、ぐんさんがコーヒーを一気飲みをした。

よっちゃんが『私も!』と、続いた。

『いつものように、まおをみんなで守ろうね。家に今から帰ってくる!着替えたらここでまおの側にくっついとく!私に任せて。』と、さなえちゃんが言うと、

『私がここにいるね!』と、月ちゃんが続いた。『休みだし、私たちもここにいる。』と、ゆうことりえもうなづいた。

『私が知ってる限りでは今のところ異常は無いから、富江のみんなに連絡する。』と、ゆうこが言うと、『福江と三井楽には私が連絡するね!』と、りえがみんなを見ながら言う。

『富江の男達にも、不審な誰か知らない人を見かけたら連絡入れるように言っとく!』と月ちやんが言うと、ゆうこがうなづいた。

『一度に居間に行くと迷惑だから、しばらくここにいよう!』と、まりあが紅茶を入れ出した。サンドイッチを食べて、『先ずは腹ごしらえ!食べなきゃね。おばあちゃんのサンドイッチ美味しいよ。』と、落ち着いてみんなに食べるように促した。

2階の部屋にはトイレと洗面台はあり、顔を洗ったり歯磨きは出来る。そこでみんな身支度を始めた。

玄関に警察の富江派出所と福江から刑事課の2人が来ていた。

『なんか事件?』と、母が言うと、『江尻の橋本さんを見かけていませんか?』と、富江派出所の警察官が母に尋ねた。

『橋本さんて、よしこおばさんのこと?おばさんに何かありました?』

『はい』

『私は久しぶりに海外から昨日帰ってきて、この子達は私をお迎えに福江に来てくれてたの。私たちは見かけてないわ!母ならわかるかも。まお!おばあちゃんを呼んできて。』と、静かに小声でいった。

『実は、こちらの親戚の橋本さんが行方不明なんです。一昨日昼出掛けたまま帰宅してないそうです。息子さんが言うにはこちらに用事があると言っていたそうです。それで、橋本さんが訪ねてきてないか?』と、福江から来た刑事の一人が話し出した。

『私は帰ってきたばかりで、何か?よしこおばさんは話したいことがあったのかしら?おばさん一人暮らしだから!困ったわね。最近のよしこおばさんの様子がわからなくて、母に用事があったのかも。母の方がわかると思います。』と、母は困惑しながら答えた。

『実は、橋本さんが海外から来た外人の方と話をしていたのを見かけた人がいて。最近海外からのお客様がこちらにお泊まりになっていますよね!できれば、協力して欲しくて。私たちは英語が話せなくて。』と、刑事の人が困った顔で言う。

『そう言うことですね。わかりました。我が家の依頼で4人は滞在しているので協力します。でも?よしこおばさんと話しているのを見かけたのは?何日のことかしら?彼らは一人では動かないので、常に4人で動くはずです。』と、母は急に流暢に話し出した。

『こちらのお父様から事情はお伺いしてます。お嬢様の件で所長も長崎県警からの要請も来ています。そして、4人の方の身分も承知しています。橋本さんを最後に見かけたという証言の、橋本さんが話していたという外人の方がこちらのお客様でないと事件性が強くなります。それで、早く動いているのです。』と、刑事の一人は冷静に話す。

『お待たせしました。爺さんは今富江に行って留守です。爺さんにもきかんと。よしこは訪ねて来んよ!息子のとこか?娘のとこか?よしこはよく墓に行くから、探したね?』と、祖母は困った顔で話し出した。

『はい、息子さんが墓は探したそうです。私たちも立ち寄りそうな所は探してみつかってないんです。娘さんのとこにも行ってないんです。』と、富江派出所の警察は説明する。

『ぐんちゃん!彼らに説明してくれる!』と、母はぐんさんに事の経緯を話すように言った。渡辺さんもいるけど彼らは日本語も話せる、しかし警察の人達ために英語が話せる人が何人かいた方が心強いと母は察した。

『まま、私の事と関係あるかな。よしこおばさんは私のことで事件に巻き込まれてる?まま。』と、小声で震えながら言った。

『まお、落ち着きなさい。大丈夫よ。まだわからないから、落ち着いて。ママが頼むわ。ここにいなさい。』と、娘に宥めるように言って、『どうぞ、居間に座ってお待ちください。』と、母は言って皆がいる2階の私の部屋に向かった。

『まお、よっちゃんと台所に行ってお茶を用意して。よっちゃん、お願いね。』と、祖母が二人に優しく告げる。

『ばあちゃんも手伝って。』と、孫は甘える。

『どうぞ!上がって待っててください。そのうち外人さんは来ますから。昨夜飲みすぎて、休んでますよ。いつもは早起きですけど、みなさん朝ごはんもまだです。』と、祖母は説明しながら孫を抱きしめた。

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