第9章 みんなで飲み会
朝から救急車のサイレンが鳴り響く。何が起きたか?音が近くで止まったのを聞いて起きると、居間にみんなが集まっていた。
『まお!お隣の玲子おばさんが倒れたらしいよ!』と、祖母が台所からコーヒーをトレーに6人分運んで来て心配そうに話し出した。
『血圧が高かったから!用心して暮らしていたけど、昨日畑仕事を無理してやっていたからね。』と、祖母はみんなにコーヒーカップを渡す。
田舎は隣近所の付き合いを大切にする。祖母は特に目上の人を大切にして、車がない高齢の方を気に留めている。
『ばあちゃんも無理しちゃダメよ!』と、日頃草取りに精を出す祖母に言った。祖母は喜んだ表情でうなづいた。
『おじさんは大丈夫かな?ばあちゃん!家に後から行ってあげてね!』と、私は祖母に頼んだ。
『うん!心配せんでも、今じいちゃんが車で病院へ一緒に行ってから、帰りは乗せて帰ってくるよ!』と、祖母は安心するように笑って応えた。集まっているみんなが祖母を心配するので、珍しく嬉しそう。
そこに外人さんたちがやってきた。『僕たちに何かできますか?』と、心配そうに話し出した。
『サイレンで驚かれだでしょ。心配せんで良いですよ。今日、この娘の母親が帰国しますから皆さんで飛行場へ向かいに行ってくれんですか?』
『はい!良いですよ!観光ばかりで退屈してて、喜んでボディーガードしますよ!』と、渡辺が快く祖母の頼みを受けた。
『じゃ!ついでにみんなで鬼だけ見に行こう!飛行場の側だから!』と、私は嬉しい計画に応えた。
車4台で母を迎えに福江へ向かうことになり、一気に盛り上がる。母の驚く顔が見たくなった。
まりあとよしき、ぐんさん!ヤマトも加わり外人さん。
そこに、月ちゃんと早苗ちゃんがりえとよっちゃんを呼び出して福江で仕事をしている優子も加わり鬼岳で合流することになった。
母の到着まで時間があったので久しぶりに鬼岳にドライブ。
到着するとちょっとしたペアが組まれることになり、それぞれペアとなり話し込んで鬼岳の見物ができた。
『ママ!お帰りなさい。疲れてない?』と、母と久しぶりの再会をした。
『何?何か?あったの?大勢で飲みに行くの?』と、母は勢揃いしてる私たちに驚く。
『おばさん!お元気でしたか?』と、マリアが母をハグする。
『まおのまま!お帰りなさい。』と、よしきは握手を!ぐんさんも握手を!
五島の友達は挨拶!
『お久しぶりです!お招きありがとうございます。イギリスではお世話になりました。初めてきましたが、五島は美しい島ですね。』と、国際弁護士の渡辺が話した。
『何事もなければ良いけど、後からまたこの件は話しましょうね。ところであなた達!うちに来て飲む?いらっしゃい。何かあるでしょうけど、肉カツに配達してもらいましょう。まお!電話しなさい。』と、母は仕切り出した。
五島の友達は目をキラキラさせて落ち着かない。私も、鬼岳で意気投合している外人三人の紳士な振る舞いに感心させられた。女性に気を遣うところがスマートすぎる。
五島の友達はきっと紳士のエスコートに心を奪われたんだろう。レディーファーストとして扱われて目がキラキラ!
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