We Will Rock You

Queenにもう一度

微睡む朝に毎日のコーヒーをお供して庭のツツジを見ていた。コーヒーの香りが庭のハーブや花達の香とよく合う。今年のツツジの時期に五島に帰省した事を思い出していた。

電話だ!

『久しぶり。福森君何かあったの?』

『朝からごめんね。事件だよ。』

『今年五島に帰った時の事を思い出していたからびっくりした!』

何か?胸騒ぎはしていた。

『メガソーラーの件で!今週福岡に行くから時間作って!』

『わかった!ドイツと連絡取れる手段を考える。』

『親父さんとは連絡取れん?』

『父に相談してみるね。あらゆる手段使って止めよう!』と、言ったがまだ頭がうまく働いてない、私に精一杯言える事を考えて!

『福森君! We Will Rock You! 』と、付け加えた。

『おー!またね!』

今日は休みで良かった。これから?先ずは顔を洗って!庭に椋鳥が飛んで来たのをぼんやり見ていた私はハッとした。そうだよ、自然を守らなきゃ!と、気合が入った。

『教えてくれてありがとう!』

『久しぶりです!教授!お元気ですか?』

『おやおや!元気だよ。今日はまた何か?あったの?』

『教授の世界!水の事と!メガソーラー!教えて欲しいの!』

『連絡が来るとは思っていたけど、遅かったね!今時間取れないから来週の月曜日に話聞くね!待っててね。』

『それまでに調べて質問したいことをまとめておきます。』と、言って電話を切り頭を整理した。

私達では太刀打ち出来ない力が動いている。その力に対抗する為には父の力が必要。歳をとり権力のある人たちの力を借りる。そして、今回はドイツが出て来たから、語学に堪能で暇な人。そして、世界に窓口を持つネットワークに精通している人。とにかく暇な人!

『斎藤さん!力かして!メガソーラーに立ち向かう!日本を守るために、自然を守るために力貸して!』

『日本を守る!そりゃ大変だ。僕でよけりゃ!その子ちゃん日本に帰ってきてて暇だから声をかけるね!連絡ついたらこっちから連絡するね!喜ぶよ!』

『集合だね!』

先ずは人集め!と、パソコンを開いた。

『先輩!ご無沙汰です!その子です。』と、イタリアに嫁いだはずのその子ちゃんから電話が来た。

『先輩!世界はこの5年で変わりました。3年でさらに、日本はまだ静かですよ。イタリアの日本語学校の生徒も増えては来ています。』と、やや興奮した口調で話し続ける彼女に頼もしさを感じた。

『その子ちゃん!すっかり日本語の先生だね。嬉しい!』

『先輩に言ってもらえるのが一番私も嬉しい。』

『無事日本に帰ってきて、落ち着いて来たなら集まろうね!メールで詳細は知らせるね。』

『早く先輩に会いたい!私も嬉しいです!メールお願いします。』

あとは欽ちゃんに連絡をしなければ!ここが一番頼りになるけど、精神状態が良ければ良いが?

『欽ちゃん!その後身体の調子はどう?山登りしてる?』

『やー!久しぶり、佐藤さんから連絡が来てたよ!私の大好きな題材だね!』

『良かった!明るい声が聞けて。ある程度情報集めとくね!来週夜集まろうね!あとは佐藤さんに言って。』

『ところで、洋子ちゃんが亡くなったの知っている?』

『えっ?』

『やっぱり連絡入っていないんだね!』

あまりにもの突然の訃報に言葉が出なかった。そう親しくはしてなかったが、親族の莫大な遺産を相続して浮世離れした生活をしていた。いつでも資金は出すと入って社会に役にたつ事をしたいというのが口癖だった。今回は一番乗り気になると思っていただけに悲しくなった。とりわけ資金がいる事さえ未だ考えていない段階だけに訃報を皆で悲しみたい。

『洋子ちゃんが一番はしゃぎそうな内容だよね。メディアが嫌いで政治に関心があるから、あの無器用面でも明るくなったはずだよ。ああ見えて顔広いからね。』

突然の訃報を知ったのも、集まるきっかけがあったから。こんな事がないとなかなか連絡を取らなくなっていた。

『洋子ちやんの分も力を出そう!勇気が出てきたよ。気合い入れよう!ブレないよ!あとは佐藤さんと欽ちゃんが連絡とって決めてね!何が何でもやり遂げるよ!同期の力を集めよう!海外に行ってる同期に連絡してね!』と、いつものように力を込めた。

『相手は大きいから、取材から始めるよ。佐藤さんは海外の知り合いに聞くだろうから、俺は地元だね!』

『みんなお金は持っているから自費になるけど大丈夫かな?』

『大人だよ!そこは考えるな!』

『頼もしい!サイトは私のワードプレスで立ち上げるから任せてね!』と、一つずつ役割分担を決めていった。同期で集まり酒を飲む口実ができるのが嬉しいのだ。

そこに批判が激しい濱ちゃんから連絡が来た。

『久しぶり!佐藤さんに聞いたけど、国を相手に何を始めようとしてるの。正義感も程々にした方が良いよ。』

『久しぶり!元気にしてた?』

濱ちゃんは毒を吐くのが好きで、人を傷つけても気にしないと言う特技を持っている。だからいきなりの辛口も慣れている。

『参加しても良いけど、止められるの?何をすれば良いの?』

『佐藤さんが調べて連絡するから待ってて!』

やはり暇を持て余しているから参加するんだ。問題を起こすけど頼りにはなる。そこに佐藤さんから電話が来た。

『僕のフランスの友達が拡散してくれるって入ってくれたよ。アメリカの友達にも今連絡しているから。あとは取材だね!欽ちゃんが新聞社に電話して取材しているからメール見てね。』

『ありがとう。長崎の県庁より五島市だね。故郷だから私が記事にするね。ところで、濱ちゃんも参加する事になったけど大丈夫?』

『気にしてません。直接会うことはないから、心配しないでください。』

『良かった。今父からメールが来て、有力者へ連絡しなさい!だって!使える七光は使う!』

『さすがです。』

『あっ!佐藤さんがイギリスのあーちゃんに連絡してくれる。気が合うでしょ』

『今出来ることはSNSを使って世界中の人に参加してもらおう。それも一斉に!』と、佐藤さんは楽しそうに話す。最近まで鬱になり引きこもりになっていた。

『僕に任せて、友達に連絡して参加してもらうよ。僕を友達と思ってくれている仲間のために力を尽くす!』

引きこもり中パソコンで世界中に居る友達と連絡をしていた。佐藤さんの得意分野で、しかも政治経済はさらに詳しい。七ヶ国語話せて文章も書け、しかも博学。だけど、ガラスのようなハートなため鬱になりやすい。

『貴方の仲間は皆さん引きこもり?』と、私が尋ねると、

『人と会うのが苦手で難しい仲間が多い。僕に似ているよ。』

『じゃ!頼んだわよ。名付けてハッカー集団everyone 』

『そのネーム気に入りました。今夜zoomしますよ。言葉はアプリ使うから日本語で話してください。』

私の声かけがここまで佐藤さんを動かすとは思っていなかったので、びっくりした。さらにzoomが始まり予想以上で興奮することになる。

画面の参加者がチャットで『何をすれば良いか?』や、沢山のコメントが次々に寄せられる。ただのフォロワーじゃない。

私は、音楽のボリュームを上げて『立ちあがろう!みんなの声で止めるの!辞めさせよう!自然を守ろう!そのために出来る事は全てやろう!そして、ネットで世界を一つにして!みんなで世界を守ろう!』と、クィーンと一緒になって叫んだ。

zoomの参加者は増え続けWord Pressのサイトにはフォロワーが増え続けている。

メガソーラーの記事から日本の美しい自然を守ろうという!と、投稿が増えている。世界の皆さんから愛ある応援が動き出した。

五島のみんなの顔が、福森くんの笑顔が見える、あ!教授も!その子ちゃんも、濱ちゃんも!イギリスのあーちゃんも参加してる、父も笑っている、佐藤さんが仕切っている、欽ちゃんが得意そう!涙が自然に溢れた時洋子ちゃんが笑顔で『おーっ!』と、zoomの全員が『おーっ!』世界中から溢れる愛が見える。

ここから始めていこう。いろんな事が起きるだろう。続ける事が大事。ボランティアで世界遺産を経験した事が生きてる。無駄じゃなかった。

言葉の壁は無い。そこに一番で話し出したのが意外にもその子ちゃん。

『フォロワーは協力出来るけど、辞めさせることは出来るの?何をしたら良いの?』

『五島の自然を共有して紹介して欲しいの。アップして欲しい写真は地元の人に撮ってもらい生活している日常を次々にアップするから拡散して欲しいの。

ここから始めていこう!今始まったばかり。

    

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